下地処理について「ケレン作業②(ケレン作業の種類)」
塗装を行う場所が腐食していたり、錆びていたりしてはきちんと塗料が密着せず、塗装を行う意味がありません。
金属や木などの下地を調整、処理を行ってから塗装を行います。
こうした下地の調整はどの程度まで行うのか、金属の錆を例にご紹介していきます。
そもそも、なぜ金属は錆びてしまうのか、空気中には酸素や水分が含まれており、それが金属と化学反応を起こして金属が錆びてしまいます。よく雨などに晒される場所や人が触れる場所は特に錆びやすくなっています。
カビや汚れが水分を含んでいることが原因で錆びてしまうこともありますし、綺麗な金属が錆びた金属に触れることで錆びてしまう貰い錆という原因も考えられます。
錆は自然現象で、何も対策をしなければいつか必ず発生してしまいますし、広がっていきます。
こうした錆をヤスリやサンダーで落としてから、塗装を行います。
では、どの程度まで落としていけばいいのか。
ケレンには4種類あり、
1種ケレン:旧塗膜や錆をすべて落とす状態
2種ケレン:旧塗膜、錆のほとんどを除去する状態
3種ケレン:錆を落として、旧塗膜のまだ密着しているところ(活膜)を活かして残す状態
4種ケレン:ダメージが小さい状態なら、汚れを落として目荒らしという塗布面に小さなデコボコの傷をつけて、密着しやすくする作業を行います。
以上4つがケレン作業の種類になります。
現場の状況に合わせて、どのケレンを行うのか判断していきます。
ケレンは細かい作業で非常に手間のかかる作業ですが、塗料が密着するかを左右する大事な作業になります。
この工程を省いて塗装を行っては塗装工事を行う意味がありません。
外壁塗装をお考えの際、こうしたケレン作業についてどの程度行うのか、業者に確認することをおすすめします。