下地調整について『下塗り材(サーフェイサー・バインダー)』
今日はサーフェイサーとバインダーについてご紹介します。
『サーフェイサー』
サーフェイサーは、厳密には下塗りではなく中塗りに用いる塗料です。
サーフェイサーには下塗り塗料そのものを微調整する効果があります。
例えば、一層目の下塗りで凹凸が完全にカバーできなくても中塗りにサーフェイサーを使えば、仕上げ塗料を使うときには凹凸のない滑らかな下地面ができあがります。
なお、下塗り塗料を塗らずに第一層目から使えるサーフェイサーや、プライマーの役目も兼ね備えた「プラサフ」などの種類も登場しています。
『バインダー』
シーラーとよく似た性質の下地材ですが、シーラーが、吸い込みが激しい下地の吸い込み防止のために使われるのに対し、バインダーは吸い込みが起きない下地にしっかり上塗り塗料を定着させるために使います。
バインダーは、「つなぎ」とも呼ばれており、染料や顔料をしっかりと結合する役目を果たし、簡単には塗料が剥がれないようになっています。
塗料に含まれる染料や顔料は塗料の主成分ではありませんが、しっかりと塗装面に密着していないとすぐに剥がれてしまいます。
バインダーを使うと塗膜や塗装面としっかりと密着し、剥がれにくくなりますし、塗装面を保護する働きも強化されます。