使わないと損!塗装工事と火災保険についてのお話②
本日は昨日に引き続き、火災保険についてのお話をしていきます。
●火災保険の適用までの流れ
火災保険の適用は災害などにより破損した部分について適用ができますが、申請の流れをご紹介します。
①保険会社への連絡
補修個所が保険の適用できるかの確認や申請に必要な確認書類を受け取ります。
②業者への連絡・見積依頼
修理箇所についての見積もりを取ります。現状や施工方法などを写真付きで必ず作成してもらいましょう。
③保険会社へ書類の提出
見積もりや書類などを保険会社へ提出します。
④審査・承認結果の受け取り
送付した書類を元に保険会社が適用する是非を審査します。承認が下りれば、火災保険が適用できるようになります。
⑤施工開始
承認が下りてから実際の施工が開始できます。
写真に関しては施工前や施工中、施工後の写真が必要になってきます。これはきちんと工事が行われているのか保険会社が確認するための資料となりますので、きちんと保存や管理をしましょう。少なくとも保険を適用した工事を行った会社であれば、業者側で保管管理を行ってくれるはずです。
また、あくまで火災保険が適用できるのは、災害などで破損した場所に関する工事で、その部分以外で施工を行う場合はご自分での負担となりますので、きちんと確認しましょう。
●保険会社の調査員が来る場合も
損害状況の調査を保険会社から手配される場合もあります。
調査員は、損害状況の確認、おおよその修繕費の算定、建物自体の価値の評価、損害原因の調査などを行います。
これは伝えられた原因や状況がきちんと正しいものか判断するためのものなので、事前の連絡では必ず正確な情報だけを伝えましょう。
これは多額の保険金が支払われる場合に調査員が派遣されることが多く、保険金の支払いに関するトラブルや詐欺などを未然に防ぐためだと言われています。実際、火災保険を利用した詐欺などは多く、保険金目当てで施工を行おうとする業者もいるので、十分に注意が必要です。
2019年の秋の台風の際はブルーシートで養生を行っただけで30万円も請求されてしまうというケースも発生しました。
そうした業者もいますので、業者選びの際は落ち着いてきちんと作業を行ってくれる業者を選びましょう。
あくまで順当な手続きを行っていれば問題はないので、大きく心配する必要はありません。
●保険金の支払い日
施行が完了して、保険金の請求を行います。そこから30日で一般的に支払われます。
例外的に保険会社の調査が行われる場合などもあり、その場合おおよそ30日の延長が見込まれます。
こうした調査も前述したような理由や多額な施工工事の時、大規模な災害により広範囲の損害が発生した場合に行います。
例外的な場合なので、一般的には理由も明確になっていれば30日以内に保険金が支払われると考えていいです。
明日も引き続き、火災保険についてお話をしていきます。