リシン仕上げはモルタル外壁の仕上げの種類のひとつになります。

先日、「スタッコ仕上げ」についてお話しましたが、それとは違う工法になります。

リシンとは、モルタル外壁の表面を仕上げる化粧材のことをいいます。骨材(細かく砕いた石や砂)に樹脂やセメント、着色剤などを混ぜたものを吹き付けにて施工して、表面をザラザラとした仕上がりにします。比較的安価な仕上げ材なので、新築住宅にも使用されています。

メリットとして、安価なこと以外にも、透湿性・通気性に優れています。

日本の住宅の多くは木材を使用していますが、通気性を持たせないと柱などが腐ってしまいます。そのため、透湿防水シートを施工し、その上にリシン仕上げ材として使用します。

デメリットとしては、ひび割れが比較的起きやすいのですが、これはリシン仕上げが薄く施工されることが原因とされています。

地震などの下地の変化に対応が難しく、髪の毛ほどの細さのひび割れが発生します。放置してしまうと大きなひび割れが発生し、内部への浸水が発生します。

リシン仕上げの住宅はモルタル外壁の住宅に多く施工されています。

10年ほどでひび割れが発生している建物が多く、ヨシオカでも多く補修工事をしてきました。

ひび割れの浸水は長く放置してしまうことで内部の柱などを腐らせてしまう原因になってしまいます。

放置せずに早めに補修することをおすすめします。