屋根の縁切りとタスペーサーについて
今日は屋根の縁切りとタスペーサーについて
屋根に降り注いだ雨水は、スレート瓦の重ね目の隙間を抜け出ることで、屋根内部に溜まらないようになっています。
しかし、重ね目の隙間が塗膜で塞がっていると、スレート瓦をつたって屋根内部に雨水が浸入し、雨漏りなどの原因になります。
「縁切り」とは、塗料乾燥後に塞がった隙間の塗膜を切って、水の通り道を確保する工程のことを指します。屋根に降り注いだ雨水は、スレート瓦の重ね目の隙間を抜け出ることで、屋根内部に溜まらないようになっています。
「縁切り」はカッターなどの工具を使って、スレート瓦の重ね目を塞いでいる塗膜を切ります。この方法の場合は、上塗り塗装後に作業をします。
最近では、「タスペーサー」を使った方法が主流になっています。
「タスペーサー」とは、スレート瓦の重ね目に挿し込んで隙間を確保する縁切り用部材です。
下塗り塗装後に、約15センチ間隔でスレート瓦の重ね目に挿し込み、30坪程度の屋根だと1,000個ほど使います。1,000個と聞くと多く感じるかもしれませんが、費用としては3万円~5万円程度です。
タスペーサーを使う場合は、カッター等で切る従来の「縁切り」は必要ありません。
最近は、このタスペーサーを使う方法が主流となっていますが、コスト節約などを理由に従来の「縁切り」をする場合もあります。