トラブルについて 足場架設の際によく起こるトラブル
足場の手抜き事例
本日は足場に関するトラブルについてご紹介します。
足場架設工事は近隣のトラブルが起こりやすい工事になります。
施工後に近所の方と気まずい関係にならないように次の点に注意しましょう。
①:足場の不具合で近隣の車や通行人に塗料が飛散した。
足場の飛散防止ネットの不具合で近隣の車や通行人に塗料が飛散してしまうという例です。
足場にも塗料の飛散防止機能があり、塗料の飛沫を飛ばさないために重要な役割を果たしてます。養生シートが十分な施工されていない場合など注意が必要です。
塗料の飛散に並び、高圧洗浄の水によるトラブルもよくあるので、水や塗料などの飛散は十分に注意しましょう。
②:警備員が配備されていなく、適当に工事が進んでいた。
ビルやマンションなどの現場の場合、足場架設の際に警備員が配備されていないことで、事故が起きてしまう例もあります。
足場私道や生活道路に面しているところまで及ぶ場合は、通学の児童誘導や車の往来によるトラブル防止には、警備員の配備が必要になります。
また人や車の移動の区切りには、カラーコーンによるバリケードの設置を行って、工事現場から通行人を守らねばなりません。
③:道路に面するのに道路使用許可をとっていない
次に道路に面しているのに道路使用許可をとっていなかったという例です。
公道に面している、建物に足場の設置を行う場合は、道路の使用許可が必要です。警察と公営所から許可が下りてから足場の設置を行います。
例えば、通行の自動車が、足場に接触したり、不審者が登ってトラブルになっても、責められないために最低限の法的手続きを行っておく必要があります。
足場が公道まで出てしまう場合はよくあります。万一の事故などに備えて道路使用許可・道路占用許可がないといざというときに大変なことになります。
④:高圧線や引き込み線(電線)に防護管がない。
最後に、高圧線や引き込み線(電線)に防護管がないという例です。
家庭の電気の引き込み線は高圧の場合、電柱に6600ボルトの電流が流れている場合があります(都会の場合約2~3本に1本設置されています)。
外壁塗装の場合、鋼管足場を使用します。塗装職人や施主が接触するととても危険な事態になります。
直接目に見える塗装部分ではないので、足場の費用はできれば押さえたいと言われる方も多くおられます。
しかし、足場は外壁塗装工事の始まりから終わりまでずっと設置される大事なものですから、手抜きがあれば大きな事故につながる可能性もあり、一旦事故やトラブルが発生すれば工事どころではなくなってしまいます。足場の工事はとても重要です。
明日はコーキングについて起きやすいトラブルについてご紹介します。