外壁塗装工事のトラブル ~施工後のトラブル~
■塗料の色が打ち合わせしたものと違う
色が違うというトラブルには2つのパターンがあります。
1つ目は、色見本やカラーシュミレーションなどで決めた色と同じものを塗装したのに、イメージと違ったというパターン。
2つ目は、業者のミスにより、指定した色と実際に塗装した色が違うといったパターンです。
【解決方法】
1つ目のイメージが違う場合は、お客様都合なので、追加料金を払い塗り直しをしてもらうしかありません。
2つ目の業者側のミスで指定した色と違う場合は、相談して無料で塗り直してもらいましょう。
■3度塗りのところ1.2回しか塗装がされていない
塗料の使用が3度塗りと書かれている場合で、1回か2回塗りされていない場合は、材料費を抑えるための手抜き工事です。
業者のミスで塗る回数を間違えることはほぼありません。
【解決方法】
業者に伝えて、施工をやり直してもらいましょう。
■ムラ、塗り忘れがある
優良業者でも意外とムラや塗り忘れはあります。
【解決方法】
ムラなどは施工完了後にわかります。引き渡しの際にムラがあることを伝えて、補修してもらう。
■備え使えの機器が使えなくなった(給湯器、エアコン、テレビなど)
これらは塗装をする際に、ケーブルを抜いてしまい、そのままになっていると起こります。
【解決方法】
施工後にこれらの機器が動作するか必ず確認。動かない場合は、業者に伝えて直してもらう。
■シャッターが閉まらなくなる
シャッターを塗装することで、シャッターボックスに収納できなくなることがあります。
【解決方法】
業者に伝えて直してもらう。
■故意に途中で追加料金がかかると言われた
本来必要な工事を契約段階では書かず、後で「追加料金を払えば、この箇所も施工します。」ということがあります。
例えば、料金を安く見せるために、屋根塗装や付帯部の料金を入れずに契約させ、後から「一緒に屋根塗装もした方がいいですよ。」というようなことです。
しかし、現地調査のときよりも状況が悪化したり、施工中に足場が出来てから補修が必要な箇所が発覚する場合もありますので、あくまで故意にこれを行うことでトラブルとなります。
【解決方法】
業者は意図的に行っているので、追加料金なしで屋根などを塗装することはまずありえません。
もちろん、契約書に書かれていないので弁護士に相談しても解決はできません。事前に、施工箇所を確認してから契約する必要があります。
塗装が剥がれ、鉄部にサビが出てきた
原因は、高圧洗浄をしっかり行っていなかった、下地をしっかり補修していなかった、下塗りをしっかり塗装していなかった、塗料をしっかり乾かさないで次を塗った、使用塗料が外壁材に合っていないなどがあります。鉄部はケレンが不十分だった可能性が高いです。原因を上げれば色々ありますが、ほとんどの場合が施工不良です。
溶接が必要なレベルで鉄部が腐食しているが、費用を抑えるために塗装だけで済ましているなど、下地の状況によってはどんなにケレンをしても錆を抑えられないので、仕方ない場合もあります。
【解決方法】
このような施工不良は3年以内に起こりやすく、しっかりした業者なら保証期間内なので業者に言えば無料で補修してもらえます。万が一、保証期間内で対応してもらえない場合は、弁護士に相談しましょう。保証がない場合は、どうすることもできません。