色々な形の屋根について
また屋根塗装や修繕・リフォームにおいては、屋根の形状によって、機能性や大きさが異なるため、同じ建坪の家でも屋根塗装やリフォームの金額が変わることは多くあります。ここでは、屋根の形状別に、特徴やデザイン、建物に与える印象などをそれぞれご紹介いたします。
子どものころ、お絵かきで家を描くときはこんな形の屋根を描いていたのではないでしょうか?
日本人が“屋根”と聞いてすぐに思い浮かぶのがこの形。
2枚の流れ面が頂上部で合わさった、三角のシンプルな形です。
シンプルな形故に役物(屋根の流れ面以外の軒や袖などに使う部材)の使用が少なく、新築時もメンテナンス時も費用が安価に抑えられる利点があります。
寄棟屋根とは、屋根の頂上で4枚の流れ面が合わさっているタイプの屋根です。
切妻屋根と形は似ていますが、4枚の流れ面で屋根を寄せることにより、傾斜面が切妻屋根より短くて済むのが特徴です。
一方で切妻屋根に比べると継ぎ目が多く役物を使う量も多いことから、建設費が切妻屋根より10%程度割高になる傾向があります。
片流れ屋根は、頂点から片方にだけ流れ面があるタイプ。切妻屋根を半分にしたような屋根です。モダンな印象があり、小さな敷地の建物にもフィットすることから、近年の新築物件に多く見られるようになりました。
新築時の費用が安価に抑えられ、メンテナンスも容易。また太陽光発電パネルなども設置しやすいメリットがあります。
屋上がある水平な屋根でフラットルーフとも言います。ルーフバルコニーを活用できる点や、スッキリとしたデザインが好まれ、近年少しずつ増えているタイプです。また豪雪地方では落雪による事故防止の観点から、陸屋根の家もよく見られます。
ただし屋根部分が水平で傾斜がないので、水がたまって雨漏りを起こしやすくなるデメリットがあります。陸屋根を採用する場合には、一見水平に見えて緩やかに傾斜がついている“陸屋根風”の造りにすることも可能ですので、設計担当者に相談してみましょう。