放置することでデメリットしかない「空き家について」②
本日は前回に引き続き空き家についてご紹介していきます。
前回は空き家を放置することで起こるデメリットについてお話をしました。
本日は空き家が増える理由と空き家の対処方法についてご紹介をしていきます。
〇空き家が増える理由
空き家は年々増えております。
その理由としては、一つ目として世帯数に対して住宅が増えていることが挙げられます。
住宅の購入の際、中古住宅よりも新築で購入する人が多く、また、住居を所有するよりもアパートなどの賃貸の需要が増えてきているのが理由として挙げられます。
二つ目の理由としては、所有していた不要な家屋が解体をされずに残されてしまうことが多いことが挙げられます。
まず、建物を解体をするのに解体費が掛かってしまい、不要な建物にお金をかける人は少なく、解体をしないで残してしまいます。
また、固定資産税の問題もあり、建物が建っている土地に関しては1/6になるという優遇措置制度があり、固定資産税が安くなります。
つまり、18万円の固定資産税が3万円になるわけですから、建物は残したままにしてしまいます。
最後に、そもそも世帯数の減少が挙げられます。
現在、人口は少子高齢化により高齢の方の人口が増えてきました。同居や介護施設の入所などが増えて、空き家の数は増加傾向にあります。
また、晩婚化が進み、最初の理由にもあった賃貸の需要が増えているので、そもそも戸建ての需要が下がってきています。
〇空き家が増えることで起こりえる問題
まず、空き家が増えることでメンテナンスがされず、建材の飛散や倒壊の恐れが出てきます。
メンテナンスがされていないので、劣化が激しくなり台風や強風により、建物が倒壊したり、屋根の瓦や雨樋などが飛散する恐れが十分に発生します。
また、人が住んでいないので害虫や害獣が住み着くことで、近隣に迷惑を掛けてしまいます。
こうしたことが原因での近隣トラブルは多く、実際空き家問題として扱われるときに必ずと言っていいほど挙げられます。
さらに、住宅の資産価値の低下、景観問題などのも影響を及ぼします。
人工の減少に比例して空き家が増えれば、住宅の資産が下がりますし、管理がされていない空き家が建っていることでマイナスイメージがついて、住宅街の景観に影響を及ぼします。
〇空き家の活用方法に関して
先ほど空き家に関しての固定資産税に関して1/6になる優遇措置について紹介しましたが、現状を踏まえて現在の空き家増加の傾向を食い止めるために「空き家対策特別措置法 」が作られました。
この目的を達成するために、市町村が空き家対策計画の作成との他の空き家等に関する施策を推進するために必要な事項を定めることとなりました。
措置としては、まず解体の通告、強制対処が可能になり勧告しても従わない場合には、改善命令が言い渡されます。
措置としては、まず解体の通告、強制対処が可能になり勧告しても従わない場合には、改善命令が言い渡されます。
空き家対策特別措置法において、所有している空き家に撤去命令を出された場合、所有者としては不満もあるでしょう。
ですが、命令しても改善が見られない場合には強制的に対処をされ、その上50万円以下の罰金を科せられ、多くの出費が必要になることも考えられます。
立ち入り検査を拒み、妨げるような行為をした場合には20間年以下の罰金が科せられることもあるので注意しましょう。
ですが、命令しても改善が見られない場合には強制的に対処をされ、その上50万円以下の罰金を科せられ、多くの出費が必要になることも考えられます。
立ち入り検査を拒み、妨げるような行為をした場合には20間年以下の罰金が科せられることもあるので注意しましょう。
空き家を持っているだけでは固定資産税が掛かり、維持管理も大変です。
目的を持たず空き家を所有するのは大変面倒なことです。
こうしたことを避けるため、空き家に対する対処をご紹介します。
①空き家を売却する
そもそも空き家自体を売却することです。管理が難しい場合はいっそ売却してしまいましょう。
建物の管理が難しい場合は他者へ渡した方が良いでしょう。
売り方としては2種類あり、中古住宅として売り出す方法と、古屋付き建物として売却する方法の二つがあります。中古住宅のほうが売却価格は高くなりますが、古家付き土地は、空き家を売るあなたが買い手に対して、空き家に関する責任を負わずに済むというメリットがあります。例えば、あなたが空き家を古家付き土地として売却した後、そのお家で雨漏りが起きたりしても、あなたは責任に問われず買い手自身が対応するということです。そのため、空き家を高く売りたい場合は中古住宅として、空き家を後腐れなく手放したい場合は古家付き土地として売りに出すのがオススメです。
②空き家を解体する
こちらも建物の管理が出来ない場合にすることです。しかし、先ほど話した優遇措置が受けられる場合は固定資産税が6倍になってしまうので、すぐに売却をする場合に行った方が良いでしょう。
建物がついていても売却は出来ますが、先述したように中古住宅よりも新築の方が需要があるので、建物がない方が早めに売れることが多いです。
③賃貸に出す
空き家になったお家に思い出が詰まっていると、手放したくないと思うかもしれませんが、その場合は賃貸物件にするという方法もあります。
賃貸にすると、あなたが所有しているという状態は変わらないまま、人に住んでもらうことでお家を適切に維持することができて、家賃収入も得ることができます。
しかし、古い空き家の場合、お家の内装・外装をキレイにリフォームしてからでないと、借り手が見つからない場合も多く、お家を貸せるまでに費用と時間が掛かってしまうこともあります。
借り手がいない期間は家賃収入が入らず、借り手が見つかった後も、お家のメンテナンスなど管理する責任は貸す側のあなたにあるため、管理費用も掛かります。
そのため、空き家を賃貸物件として貸したい場合は、しっかりと計画を立てて進めることが大切です。
〇売却、賃貸の際にもメンテナンスを万全に
あなたの持つ空き家を解体せずに、売却したり賃貸物件にしたいと考えている場合は、外壁塗装をしておくのがオススメです。
売却する場合でも賃貸に出す場合でも、相手方から信頼が生まれ、スムーズに取引を行うことができます。
また、外壁塗装は雨水の侵入を防いだり、紫外線による傷みを防ぐことができるので、買い手が見つからない間も劣化しにくくキレイな状態を維持しやすくなります。
空き家をあまりにも長く放置してしまっていると、大規模なメンテナンスが必要な場合もあるので、早めに外壁塗装をしてお家の健康状態を維持しておきましょう。
また、雨漏りなどを放置したまま売却を行ってしまうと、売り主の責任として修繕を行わなくてはならないくなってっしまう場合もあります。
雨漏り調査などをしっかりと行い、修繕が必要な場合はしっかりと補修を行うようにしましょう。
売却、賃貸での収益をお考えの方は、外壁の塗装を事前に行うことをおすすめします。