屋根の面積について
今回は屋根の面積についてご紹介をしたいと思います。
屋根について
屋根の面積についてお話をするまえに、まず屋根の代表的な形のご紹介をします。
今回画像を張りましたが、これは上から見た屋根の形になります。
①寄棟屋根
屋根の中心に棟があり、四方に流れる屋根の形状の屋根のことです。瓦屋根などでもみられる形状で、街に馴染みやすく落ち着きのある印象の外観になります。
②片流れ屋根
文字通り片方にだけ流れる一枚屋根のことです。直線的な形状になるため、スタイリッシュな印象の建物に多いデザインです。
③切妻屋根
2枚の板を左右対称に合わせた三角屋根のことです。一般的によくみられる屋根の形状で、現在でもよく取り入れられる形状です。
他にも色々な屋根の形がありますが、代表的な3つご紹介しました。
屋根の面積
先ほどの3種類の屋根の縦幅横幅と屋根の勾配が同じとき、屋根の面積は変わってくるのか。
結論はどれも同じです。
屋根の面積を計算するときに計算式として『屋根の投影面積×屋根勾配係数』で求められるといわれています。
まず、投影面積とは上から屋根を見たときの縦幅横幅だけで求める面積のことです。
これは、一辺の長さを『外壁の長さ+軒の出幅』で算出されます。
例えば、縦幅10m、横幅5m、4辺の軒の出幅が0.5mの建物を計算するときは『縦幅(10+0.5+0.5)×横幅(5+0.5+0.5)』で屋根の投影面積が求められます。(軒の出幅を2回足しているのは、軒が両端にあるためです)
この投影面積に屋根勾配係数を掛けますが、この屋根勾配係数とは屋根の傾きによる勾配による長さの変化を表しています。
勾配ごとの屋根の長さを簡単に計算するために、「屋根勾配係数」という数字があります。
この屋根勾配係数を屋根投影面積にかけ算することで、屋根面積を求められます。
この屋根勾配係数を屋根投影面積にかけ算することで、屋根面積を求められます。
屋根勾配 | 係数 |
4寸(約22°) | 1.077 |
4.5寸(約24°) | 1.097 |
5寸(約27°) | 1.118 |
5.5寸(約29°) | 1.141 |
6寸(約31°) | 1.166 |
屋根勾配係数を図で表すとこうなりますが、日本の住宅のほとんどが4~6寸の勾配で屋根が作られています。
およそ1.07~1.16のわずかな数字で計算されます。
屋根の見積もりなどについて
数字だけ見ると小さな差ですが、屋根の面積、特に塗装などでお見積りを作成するうえではとても繊細な数字になります。
例えば先ほどの例題の面積を求めると、66㎡の投影面積に屋根勾配を掛けますが、4寸で約71.08㎡、6寸で約76.95㎡となります。
約5㎡の差ですが、塗料にもよりますが塗料の平米単価は2500円~3000円と考えたときに、およそ12500~15000円ほどの誤差が生まれてきます。
屋根の面積が大きくなったり、塗料の値段が高くなった場合にはさらに差が出てしまいます。
こうした誤差が生まれないよう、業者側は適切な数字を求めるために正確な測定を行わなくてはなりません。
もしも屋根の塗装をお考えの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
ヨシオカでも無料で見積もり・相談を承っておりますので、どうぞお声お掛けくださいませ。