下地調整について「外壁・屋根のひび割れ」
以前、クラック(ひび割れ)のことについて、お話をしました。
クラックはヘアークラックと、構造クラックなどの種類があります。
簡単にご説明すると、ヘアークラックは髪の毛ほどの細いひび割れで塗料のひび割れが主な原因となります。構造クラックは躯体(柱などの建材)を傷める可能性があるひび割れのことで、0.3㎜以上のひび割れがこう呼ばれています。
ひび割れは内部へ水を侵入させてしまうおそれがあり、特に構造クラックほど大きいものだと、すでに入ってしまっている可能性もあります。建物内部へ水が浸入すると、柱などの構造躯体が劣化、腐食してしまい、建物も耐久性を大幅にさげてしまいます。
また、塗装を行う下地部分の劣化なども考えられ、きちんと処理を行わないと、膨れや剥離などの原因となってしまいます。
放置をしてしまうと危険なので、事前にひび割れを処理してから塗装を行います。
ヘアークラックについては下塗り材やコーキングなどで上に塗装やなぞったりをして、補修で済むことが多いです。
対して、構造クラックについては上から下塗り材やコーキングを塗っても吸い込んでしまいますので、しっかりとカチオンで下地処理を行うなどしてから塗装を行います。
ひび割れの放置は建物の寿命を縮めてしまいますし、塗装を行うために塗料を吸い込んでしまうので、しっかりと処理を行うことが大切です。